2011年9月15日木曜日

Galaxyを使ってみて(2) ・・・パソコン用サイト vs. モバイル用サイト


パソコン用サイトは読めるか?

スマートフォンは、指で画面をスクロールして、パソコン用ウェブページを見ることができるという。これが実用になるなら、全世界の全ウェブサイトをスマートフォンで閲覧することができるので大変便利だ。ウェブサイトを作る方にとっても、1種類だけ作ればパソコンでもスマートフォンでも見てもらえるので非常に助かる。しかし、これは本当だろうか? 数少ない体験からだが、小生が得た感触を記そう。

まず、新聞を読んでみる。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞とも、パソコン用サイトを閲覧できる。しかしトップページは、パソコン用の大画面がスマートフォンの画面に縮小されて表示されるので、ほとんど読めない。普段パソコンで見ている画面が1/6以下に縮小されているので当たり前だ。

指でつまんで画面を拡大し、字が読めるようにすると、今度は画面を縦・横にスクロールして目的の記事を捜すのが大変だ。そして目的の記事が見つかっても、その記事の横幅を画面の横幅に合わせて読めるようにするのがかなり面倒だ。

やはり、スマーフォンも含めたモバイル端末用のサイトが必要のようだ。新聞では、毎日新聞、読売新聞、米国の“New York Times”“USA TODAY”などが無料でこれを提供している。これらの記事の横幅は画面の横幅と同じなので、横にスクロールする必要がない。これは画面を縦にしても横にしても同じで、両画面とも同じ文字サイズで、1行の文字数を自動的に調整してくれる。これならストレスなく読める。

テレビ会社では、NHK、フジテレビ、米国のABCCBSMSNBCなどもモバイル用の画面を用意している。

雑誌のたぐいでは、米国のTIMEIT関連情報のサイトのCNETZDNETなどにもモバイル用の画面がある。

これらを眺めてみた結果、めったに見ないサイトは別にして、しょっちゅう見るサイトにはモバイル専用の画面が必須だというのが小生の結論である。パソコン用サイトの閲覧は「不可能ではない」というレベルだ。

モバイル用サイトはどれぐらい普及している?

ではモバイル用サイトはどれぐらい普及しているのだろうか? 

検索・ポータルサイトでは、Googleの日本語版にはモバイル用がある。英語版にもあるのだろうが、日本で “google.com”を指定すると、自動的に “google.co.jp”に切り替わってしまう。Yahoo!(日本語版)にもモバイル用サイトがある。小生はパソコンでExciteの辞書を日常使っていたが、これにはモバイル用がないので、スマートフォンではYahoo!などの辞書に切り替えることになるだろう。

事典のサイトでは、Wikipedia(日本語版、英語版)、Encyclopaedia Britannicaにもモバイル用がある。

買い物サイトでは、amazonのサイトには日米ともモバイル用がある。日本の楽天、米国のWalmartにもモバイル用サイトがある。

旅行関連では、ANAJAL、小生も海外旅行時に使ったことがある米国のTravelocityExpediaなどにもモバイル用がある。米国のアメリカン航空、ユナイテッド航空にはパソコン用サイトしかないので、米国の方がモバイル用サイトの普及が進んでいるとは言えないようだ。

また、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、野村證券などもモバイル用サイトを用意している。

しかし、一般の企業や政府機関でモバイル用サイトを持っているところはまだ極めて少ない。

これらの状況から、日常生活での使用頻度が高いサイト、モバイル端末からの取引を期待しているサイトはモバイル用のウェブページを用意しているようだ。スマートフォンの本格的普及が始まってからまだ日が浅いので、今後さらにモバイル用サイトが増えるものと思われる。

パソコン用サイトとモバイル用サイトは、どちらを指定しても、端末の情報を読み取って自動的に切り替わるものが多いようだ。普通は便利だが、パソコンでモバイル用サイトを見たいときなどは不便だ。

英語のサイトを使おうとしても自動的に日本語サイトに接続してしまうことが時々ある。GoogleIBMYahoo! FinanceHertzなどのサイトだ。パソコン用サイトでもこういうことがあり、無理やり英語のサイトに接続するのに苦労したことがあるが、モバイル用サイトではこれがさらにひどいようだ。これは一見親切なようで実に不便だ。日本に住んでいる外国人には困っている人も多いだろう。

インターネットの世界では全世界の全言語の情報を自由に使えるのが常識だ。最もグローバル化が進んでいるような企業がこういうことをしているのは理解に苦しむ。

文字サイズを可変に!

モバイル用サイトは一般に文字サイズが固定されている。指でつまんで拡大・縮小することもできない。大多数の人に最も読みやすいと思われる文字サイズを選んでいるのだろうが、小生も含め、高齢者にはもう少し大きい字で読みたい人も多いだろう。細かい字をいとわない若者と小さい字にはストレスを感じる高齢者に同じサイズの字を押し付けるのは無理だ。

パソコン用のウェブページは、ブラウザで文字サイズを選択できるようになっている。スマートフォンでも同様なことができるようにすべきだ。

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